市営住宅の空き部屋「無印良品」がおしゃれにリフォーム 家賃は破格の1万円前後で「地域活性」 (21/09/03 16:15)
市営住宅の空き部屋「無印良品」がおしゃれにリフォーム 家賃は破格の1万円前後で「地域活性」 (21/09/03 16:15)
かつて、高度経済成長の時代に作られた市営住宅。入居者の高齢化が進み、空き部屋が問題となる中、地域の大学生に住んでもらおうというプロジェクトが話題となっています。タッグを組んだのは「生活雑貨の人気ブランド」です。

 三重県四日市市にある「あさけが丘市営住宅」。住人約350人のうち、半数近くが65歳以上です。築50年の4階建てでエレベーターはなく、高層階を中心に空き部屋が目立つ市営住宅です。

 そんな中、とある部屋にお邪魔すると…若者の姿が!

「照明に関しては、白々と明る過ぎない電気になっているので、落ち着いた時間を過ごせています」(四日市大学4年 榎海音さん)

 四日市大学の4年生、榎海音さんが暮らす部屋は、温かみのあるシンプルなデザインです。コーディネートを手掛けたのは…

「私自身、ごちゃごちゃした色合いは好きではないので『無印さん』の部屋は合っていると思う。すごく落ち着く空間が、私はそこにいたいと思うので」(榎海音さん)

 シンプルなデザインと使い勝手の良さで人気の「無印良品」。学生にヒアリングした上で内装をデザインし、椅子やカーテン、照明などに自社の商品を使いました。

「学生さんの本業である学業に集中していただけるように意識、例えばデスク周りのところであったり、キッチン周りのところは、しつらえの方を重点的に行っています」(無印良品 インテリアアドバイザー 赤木俊介さん)

家賃は1万円前後…入居条件は「地域の活性化」

 では、リフォームの前と後を比較してみると…

 畳が敷かれた古風な部屋が、白を基調としたモダンな部屋に様変わり。さらに、床の間だったスペースにベッドを置くことで、空間を無駄なく使うことができます。

 気になる家賃はというと、なんと毎月1万円前後。現在4部屋が改装されていて、四日市大学の学生4人が住んでいます。なぜ、こんなに「お得な物件」となっているんでしょうか?

「私たちが入った目的としては、高齢化が進む地域を盛り上げるということなので、格安な家賃に見合ったような活動はしていきたいと思っています」(榎海音さん)

 空いた部屋の有効活用に向け、無印良品と、四日市市、四日市大学などが連携した、このプロジェクト。学生は、格安でオシャレな市営住宅に住む代わりに、地域の活性化につながる活動をします。

学生がパトロールや廃品回収 高齢住民との挨拶で新たな交流も

 その一つが、拍子木を鳴らしながら「街ナカ」をパトロール。地域の人々に安心感を与えるとともに、防犯意識を高めています。

「こんにちは~」(学生)

 住民への挨拶も欠かしません。消防用具の中身がなくなっていないか確認したり、ごみ収集や廃品回収活動もしているということです。

「えらいですね。学生がやってくれるのは良いこと。安心してられますね」(住民女性)

 高齢者の約3割が1人で暮らす市営住宅。コロナ禍で、住民同士が顔を合わせする機会が減る中、新たな交流が生まれる期待もあります。

「部屋にこもっている人にこの音を聞かせることで安心感を与えられると思っています」「地域に密着することで地域活性化につながると思う」(四日市大学4年 江川晃弘さん)

「まずは知ってもらうことだと考える。外に出て『こんにちわ』って『きょう何されているんですか?』って話をして、そういうところで盛り上げていければなと思っています」(榎海音さん)

 9月12日には、大学生と地元住民が防災訓練をする予定でしたが、緊急事態宣言を受けて中止になっています。

(9月3日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)